マンモグラフィ検査
早期発見・早期治療のためにも、
年に1度の定期健診をおすすめいたします。
乳がんとは
>乳腺組織から発生する癌で、日本人の乳がんの大部分は乳管(乳汁が通る管)から発生する乳管癌です。
他に腺葉(乳汁を産生するところ)から発生する小葉癌と特殊型があります。日本人の乳がん発症のピークは40、50才代と欧米諸国に比べると早い時期にあります。
罹患率は欧米諸国に比べれば未だ低いですが、食生活の変化に伴い体型も欧米化しつつあり、それに伴って乳がん罹患率も急上昇中で、現在15人に1人、女性癌のトップです。乳がんは女性ホルモンと密接な関係があり、初潮が早く、閉経が遅くなった結果、一生涯における卵巣からの女性ホルモンの分泌期間が長くなったためと推測されています。
一般的な乳がんでは、1つのガン細胞からしこりになるまで10年くらいかかるといわれています。しこりになる前、乳がんは乳管内にとどまった状態で存在(非浸潤癌)することがわかっており、アメリカは検診により、この段階で発見することで、死亡率の減少に成功しています。
マンモグラフィとは
日本語で乳房X線撮影装置です。乳腺は石のように硬い臓器で、X線が非常に通りにくいため、圧迫板で乳房を薄くしておいて、X線を通します。当院で使用している機種はHologic社製のSelenia Dimensionsで、デジタルマンモグラフィ撮影システムとして、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会でA評価を得ている機種を使用しています。
撮像は認定技師(女性)が専任で担当しております。
マンモグラフィ検診でわかる事
腫瘤影(しこり)、石灰化(小さな粉のような影)、構築異常(乳腺の構造)、脇の下のリンパ節を主に見ます。
読影は読影認定医師が行っております。
マンモグラフィ検診の流れ
1.ご予約
ご予約はお電話でお受けします。
2.検査当日 受付
予約時間の15分前までにはご来院ください。
受付時、一般問診、乳腺問診表のご記入をお願いします。
3.カウンセリング
問診をもとにナースが検査カウンセリングを行います。
しこりがないか診せて頂き、自己触診の方法をご指導いたします。
4.検査
検査時間はマンモグラフィが約10分、エコー検査約30分とお考えください。
(細胞診など行う患者様が生じた場合などで、予約時間がずれることもありますが、ご了承ください)
5.検査結果
検査終了後、画像と一緒にご説明いたします。
料金
症状、しこりなどがある場合
保険診療が可能です。マンモグラフィ+エコ-の3割負担で、3,550円(平成19年5月現在)です。
症状が全くなく、検診を希望される場合
全額負担となります。ただし、40才以上の偶数年令の方は、行政が行っている乳がん検診が利用できます。
下関市乳がん検診について
下関市在住の方で、40才以上の偶数年令の方は、下関市が行う下関市乳がん検診が利用できます。
検診方法はマンモグラフィ+触視診です。負担金は年令で違いますが、最高で1,700円です。検査結果は、マンモグラフィについては検査終了後ご説明いたします。その後、総合判定を郵送でお送りいたします。
当院は二次精査施設としても指定されておりますので、異常所見があれば、エコー検査、細胞診検査などの追加も可能です(保険診療となります)